ソリタリーは芝でも勝てる/スプリングS
<スプリングS>
ダート馬と決め付けるのはまだ早い! 皐月賞トライアル、スプリングS(G2、芝1800メートル、21日=中山、3着まで優先出走権)に出走するソリタリーキング(牡3、栗東・石坂)は、ここまでダートばかり3戦して2勝2着1回の好成績。今回が初めての芝戦になるが、血統、走法から克服は可能。未知の魅力に懸けてみる手はある。
ダート戦しか経験のないソリタリーキングだが、芝がダメということはない。根拠は3つある。
(1)血統 今をときめくキングカメハメハ産駒で母はスカーレットレディ。半兄にはヴァーミリアン(父エルコンドルパサー)を持つ一流血統だ。ダートG1・9勝の兄の影響で砂のイメージが強いが、兄はデビュー戦を芝で勝利。ラジオたんぱ杯2歳Sでは2番人気に推され、芝の重賞ウイナーに輝いた。天皇賞馬ダイワメジャー、桜花賞馬ダイワスカーレットも同族。その血を受け継ぐ弟が芝で走らないわけはない。
(2)乗り手の感触 ソリタリーを担当する和田助手は言う。「血統を聞かされないでまたがったら、芝向きだなあと思うよ。乗っている分にはダートっぽくないから」。確かに、体のつくりはどちらかといえばコンパクト。「血統的にダートは確実に走ると分かっていたから、ダートでデビューさせたみたいだよ」。クラシックを見据えて賞金を稼ぎやすい道を選択した結果で、近い将来芝を使うことは織り込み済みだった。
(3)切れ味 新馬戦(阪神ダート1800メートル)で見せた衝撃の末脚は、ダート馬には使えない。残り200メートルでは先頭を走る2着馬と8~9馬身の差。そこから1完歩ごとに詰め寄り、きっちり差し切った。上がり3ハロンは36秒3。2着に敗れた前走ヒヤシンスSでもメンバー最速の35秒4の脚を使った。「ダートで瞬発力勝負の勝ち方。距離が延びるはのいいし、芝でもあの切れが生きれば」と和田助手は勝ち負けをイメージした。
成長途上の段階で「ダート馬」と決め付けるのは早過ぎる。初の芝がプラスに出る可能性も十分ある。【和田美保】
[2010年3月17日7時47分 紙面から]
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