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3歳未勝利馬に死活問題のインフル禍

- 厩舎を消毒する消毒部隊
インフルエンザによる開催中止は、3歳未勝利馬にとって死活問題だ。9月2日で終了する3回新潟、3回小倉、1回札幌の後は、一定の資格を持つ馬しか出られない「スーパー未勝利」が残るだけ。中止が長引けば、最後のチャンスすら与えられないまま中央を去らなければならない。現場からは早期解決を求めて悲痛な声が上がっている。
まだ勝利を挙げられないでいる3歳馬に、残された時間は少ない。9月30日で終了する未勝利戦は、東西合計で89レース。中止になった先週の代替が実施されても110レース。すなわち、そこで勝った110頭が来年も中央場所で走る権利を得られる。だが、このまま開催中止が長引けば、ほとんどの馬が最後のチャンスすら与えられずにターフを去る。
3歳未勝利馬は関東753頭、関西617頭。今の時期は、どの厩舎でもそれらを勝たせるために入厩させている。
畠山重師「再開を祈るような気持ち。最後のチャンスも与えられないでは、馬主さんも厩務員も納得できないでしょう」
相沢師「うちには11頭いる。(連続2着の)ノムクルーズはリーチが掛かっているし、タイフーンスウェルもいい勝負になる。取りやめになったレースを、どこかに組み入れてくれないと困る」
和田師「使えないのは切実。チャンスのないまま終わってしまうのはかわいそう。馬主さんに申し訳ない。ウチには2、3着にきている馬が多い。勝てないまでも納得いく形で終わらせたい。中山開催の金曜や月曜に、中止の分を追加してもらえば」
ようやく体質が強くなってきた馬や、故障で復帰が遅れた素質馬にとって死活問題で、文字通り生死にかかわってくる。昨年、いわゆる「スーパー未勝利」で脱出したアドマイヤグローリ(牡4、栗東・友道)は、今夏の北海道シリーズで2連勝して準オープンに昇級した。それ以外にも滑り込みで勝った後、2勝目、3勝目を挙げた遅咲きの馬は何頭もいる。有馬記念を勝ったダイユウサクの初勝利は4歳4月だった。
JRAはいまだに明確な指針を打ち出さず、番組再編成まで言及していない。がけっぷちの未勝利馬こそ、最も騒動の早期解決を願っているに違いない。【岡山俊明】
[2007年8月22日8時37分 紙面から]
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