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ジュピタ吹雪の中で最終調整/日経新春杯

吹雪の中、坂路で上々の伸びを見せたアドマイヤジュピタ
吹雪の中、坂路で上々の伸びを見せたアドマイヤジュピタ

 日経新春杯(G2、芝2400メートル、20日=京都)に向けて17日、アドマイヤジュピタ(牡5、栗東・友道)が坂路で最終調整を行った。吹雪の中での最終追い切りだったが、しっかりと脚を伸ばして好調をアピール。骨折による長期休養を乗り越えた素質馬は、3週連続重賞制覇のかかる岩田康誠騎手(33)の手綱で、飛躍の08年をスタートさせる。

 猛吹雪だけが真っ白に映っていた坂路モニターに、うっすらと馬の形が浮かび上がった。ラスト1ハロン標識の手前。その姿は徐々にだが、はっきりとし始めた。と同時に、モニターにも十分なスピード感が伝わり出す。ゴール直前、完全な姿を現したアドマイヤジュピタは、吹雪に負けず四肢を大きく伸ばしてフィニッシュした。ラスト2ハロンは計時エラーだったが、全体の4ハロンは53秒3。馬場状態を考えれば、上々だった。

 「先週、併せ馬でやっているし、もともと54秒くらいを予定していたからね。いい動きだった」。目を凝らして動きを見守った友道康夫師(44)は、合格点を与えた。

 3歳時の06年3月、500万特別を快勝したジュピタは、クラシック候補の1頭だった。しかし、右後肢の飛節を骨折し、全治1年の重症。「それはショックだった…。でも、完治すれば競走能力に影響がないということだけでも幸いだった」。同師は当時を振り返る。約1年5カ月の休養を経たが、まだ右後肢にボルトが残ったまま。だが昨年7月に復帰してからも、それを全く感じさせない走りで4戦3勝。前走のアルゼンチン共和国杯では、見事に重賞初制覇を飾った。08年、本当の開花はここから始まる。

 休養前も、休養後も騎乗経験がある岩田騎手は違いを感じ取る。「もともとクラシック候補だったほどの馬。でも、今は以前よりも馬体も走りもずっと良くなっている」。骨折休養という遠回りこそあったが、能力が失われるどころか、しっかりと成長していることを実感する。

 同騎手自身には、京都金杯(エイシンデピュティ)シンザン記念(ドリームシグナル)に続く3週連続重賞制覇の期待もかかる。「また表彰台に立てるように頑張るだけ。チャンスのある馬に乗せてもらっているんだから」。大舞台へ第1歩を踏み出す遅れてきた大器と絶好調のあん上。この人馬が主役であることは間違いない。【伊嶋健一郎】

[2008年1月18日8時46分 紙面から]

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