早坂圭介(ロッテ・内野手)
「足だけで終わりたくない。
長打の打てる3拍子揃った選手になりたい」

1年目で早くもイースタンリーグ盗塁王。76試合の出場で22盗塁を記録した早坂選手。その快速を買われ7月には1軍昇格も果たし、日増しに期待は高まるばかり。オフ返上の意気込みで、来季は1軍定着を目指します。 (プロ野球ai2004年1月号)


★今シーズンはルーキーで1軍に昇格。どんな1年でしたか?
「まさか、8巡目指名の自分が1軍に上がれるとは思ってなかったです。いい経験を積めた1年でした」

★開幕前は予想して無かった?
「3、4年目ぐらいで上がれればいいと聞いていましたから。昇格を告げられた時は、エーッて思いました。驚きが1番で、次に緊張。嬉しさよりも緊張が大きかったです」

★初めて出場した試合は?
「ヤフーBBでのオリックス戦。代走で出ました(2003年7月12日)」

★そのときはどんな気持ちだった?
「自分は足が売りだから、いいところを見せたい。そればかり考えてました」

★代走だと、走らなきゃという気持ちが余計に強くなるよね。
「(盗塁のサインが)出るな、と覚悟していても、1軍だとやっぱり緊張しますね。最初の試合は足がガクガクしました。だけど、その中で走らないと1軍で盗塁王にはなれない。西村コーチから、走るのは勇気だと言われました」

★1軍では盗塁が2つ。きっかけはつかめた?
「数は少ないけど、自信になりました。投手のクセも、見破るまでは行かないけど、徐々にわかってきました」

★その経験がイースタンの22盗塁につながったのかな。
「1軍から戻った後から意識して数字を数えるようになりました。ただ走っているとアウトかセーフか、その繰り返しだから。高校時代と違って失敗も多かったしプロは甘くないです。盗塁が奥深いものだと初めてわかりました」

★バッティングどうだった?
「最初は速さと変化球のキレに全くついていけなくて。先輩たちから、1年目はボールについていけるだけでもすごいんだから、失敗してなんぼ、経験だぞと言われた。そういうアドバイスにずいぶん助けられました」

★自慢の足を生かすにはバッティングが大事だもんね。
「塁に出なきゃと考えすぎてました。フライを上げたら足が生かせないから転がす。それを徹底しようと思って逆に空回りしてました」

★途中で考え方が変わったの?
「僕の打席では相手の守備が内野安打を警戒して前進してくるから。チョンと当てた打撃じゃダメ。強い打球じゃないとダメなんです。やっぱり小さいだけじゃ終わりたくない。足だけで終わりたくないですから。走れるだけじゃなくホームランも打てる、3拍子揃った選手になりたい。小さくてもできるってところを見せたいです」

★1軍の雰囲気を経験した感想は?
「最高の場所でした。ホテルは一人部屋だし、食事もうまいし。いいなあって。マリンスタジアムで応援を聞いた時は鳥肌立ちました。ロッテファンは一番熱狂的だから」

★初のオフはどう過ごす予定?
「実家に帰ったらゆっくりしたいけど、そこは区別して自主的な練習を積みたいです。野球が仕事ですから。それで来年、変わったなって言われたい。進化した自分の姿を見て欲しいです」
撮影/政川慎治 取材/塩谷剛史