青木宣親(ヤクルト・外野手)
鳥谷が1軍で頑張っている姿を励みに、現実を見据えながら前進していきたい

早大時代の4年間で、「自分のプレースタイルを築くことができた」という青木選手。シュアな打撃に脚力もあり、守備範囲も広い1、2番タイプ。あとは、フレッシュオールスターでも見せたその力を、1軍で発揮するだけです。(プロ野球ai2004年11月号)

HISTOY 

「常にいいことを吸収しようと打撃フォームを改造し続けたら、結局前の形に戻ってしまいました(笑)」
★イースタン・リーグの首位打者、いけそうですね。
「首位打者は獲れたらいいですけど……。でも大卒は、基本的には即戦力ですからね。本来は1軍にいるべきなのに、実際はファームにいる。その現実を受け止めて、やっていかないといけませんよね」

★7月、初めて経験した1軍生活はどうでしたか?
「プロ初打席は鮮明に覚えてます。17日の巨人戦、代打でショートゴロ」

★緊張しました?
「東京ドームだったので、雰囲気が違ったんですよね。だから、緊張はしました。冷静を保とうとしたんですけど、なかなか気持ちのほうが高ぶってしまって。何かこう、足元もおぼつかないような感じ。打席に入る前には、“とりあえず思い切りやろう”と決めていたんです。“初球からいいボールが来たら打とう”とは思っていたんですけど、中途半端なバッティングをしてしまって……。後悔はありますけど、振り返ってみれば、あの心理状態ではちょっと打てなかっただろうな、とも思いますね」

★二度目、三度目の代打出場は、もう少しいい精神状態で臨めた?
「そうですね。打席を重ねるごとに心理状態も落ち着いて、ボールも見えてきました。結果はついてこなかったですけど(苦笑)。ただ、次はこういうふうにすればいいんじゃないかな、というものは見えてきました」

★1軍と2軍では、何が一番違ったんでしょう?
「“雰囲気”じゃないかと思いました。やはりある程度、場慣れしていないと打てないんじゃないかな、と」

★代打の1打席で結果を残すのは、大変ですよね。1日3打席あったらな、とは思いませんでしたか?
「はい。でも、初めはみんなそういう形で入っていくわけですから、いかにそのチャンスをものにするかが、大切だと思うんです」

★自分が1軍に定着するには、これを武器にしてアピールすればいいという、ポイントはつかめましたか?
「やはり全体的に、ですね。最終的にはレギュラーが目標ですから、そのためにはまず守備と走塁をしっかりやること。そうすれば、1打席回ってくる、打撃のほうにもつながるという考えのほうがいいと思うんです。バッティングだけがよくても、レギュラーにはなれないですし」

★大学の同期生は、意識します?
「今はあまり意識しないですけど、やっぱりいっしょにやってきた鳥谷(阪神)が1軍で頑張ってる姿を見ていると、励みになるというのはありますね。余計にやらなきゃなって」

★連絡はとっていますか?
「たまにしますね。自分からかけるほうが多いかな。彼も忙しいと思うし。あまり自分から電話するような感じでもないし、あいつは(笑)」

★最近一番盛り上がった話は?
「何だろう……最近、大学時代の野球部の仲間で飲む機会があったんですけど、自分は門限(夜10時)と、遠征帰りということもあって行けなかったんですよ。鳥谷はたまたま横浜戦かなんかでこっちに来てて、行ったらしいんですけど、そのとき電話をかけてきて、なんか楽しそうな声が聞こえてきましたね。“一人暮らしだったら行ったのになあ”って思いました(笑)」

★あれ、歯の矯正してるんですか?
「そうなんですよ。下の歯なんですけど、まだ1年ぐらい器具をつけていなくてはならないんです」

★野球に影響するから?
「頭痛や肩こりがひどかったんですよ。それで、たまたま虫歯の治療で歯医者に行ったら、噛み合わせが悪いからだと言われて。腰痛の原因になることもあるらしいんですね。長く野球をやりたければ、歯は大切。それなら早めに治しておこう、と」

★今年は、何事においても準備の年という感じですね。最後に気になる質問を。フレッシュオールスターでの、賞金100万円の使い道は?
「歯の矯正代ですね。ちょうど100万ぐらいするんで。実際賞金から出したわけではないですけど、たぶんそれになるんじゃないですか(笑)」

★次は1軍で、キレイな歯の笑顔を見せてください。
「はい、そうなるように頑張ります」
撮影/浦部歩 取材/前田恵
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