高橋聡文(中日・投手)
まっすぐが一番、僕をアピールできるところ。去年の経験をステップに今年1軍定着へ。

昨年、それまで2軍でもほとんど投げたことのなかった高橋選手がいきなり1軍に大抜擢! 持ち味の直球を臆することなく投げ込むその強心臓がチームの優勝へ一役買いました。今年もその活躍に大注目です! (プロ野球ai2005年3月号)

HISTORY 

★自主トレは順調ですか?
「はい。名古屋に戻ってきたのは1月13日。それまではずっと実家で練習してきました。昨年は、ずっと肩の痛みがあったので、肩周りの筋肉を鍛えるために、インナーマッスルやトレーニング中心にやってきました」

★肩を痛めながらも昨年は、1軍デビュー。充実していたのでは?
「そうですね。試合の結果はよかったんですが、いつも2軍に落ちる理由が肩のケガ。肩さえよければ、と悔いが残ります」

★2年目までの自分と何が一番違いましたか?
「プロ1年目はヒザを手術して全然アピールできず、2年目で体つくりをしての3年目。昨年、落合監督にかわり、春のキャンプでうまくアピールできたからだと思います」

★どんなところがアピールできた?
「やはり得意なまっすぐです。それは2年目、じっくりと体つくりをした成果だと思います。特に体重が増えたことが一番でした。トレーニングで8kgくらい増えたんですよ。特に2年目の春から夏にかけてはずっと練習で走りこみばかりしていました」

★2年目はウエスタンで9試合にしか登板しませんでしたね。
「はい。まだまだこれからだと思っていたし、頑張って少しでもウエスタンの試合で投げたいと思っていました」

★それだけに、去年1軍で登板機会があったときにはうれしかった?
「そうですね。だってそれまでも2軍でもほとんど投げたことがありませんでしたからね。“明日から1軍だ”って言われたときは冗談だと思っていましたから(笑)」

★不安と喜び。どちらが大きかった?
「喜びですね。本当にうれしかったですよ」

★そんな中、7月21日の巨人戦。中継ぎで初登板しましたね。
「感動しましたよ。しかも、僕は小さい頃から巨人ファンでしたからね。知っている選手が対戦相手で。心の中で、うわ〜って(笑)。とにかく、自分らしく、まっすぐで抑えよう。そればかり考えていました。その日の当番で、ローズをまっすぐで三振に取ったときはうれしかったですね」

★その後、1軍で24試合も登板しましたね。一番、印象的なシーンは?
「7月28日の甲子園での阪神戦。甲子園は高校2年のときにセンバツ出場して以来でした。そかも、当時は外野での出場。初めての甲子園のマウンドはよかったですね」

★なおかつ、阪神打線を抑えた。
「そうですね。楽しかったですね。特に矢野さんをフォークでゲッツーを取ったときですね。変化球がここまで使える自信もつきました」

★逆に、課題になったことは?
「8月6日の広島戦で緒方さんに勝ち越しの2ランを打たれたとき。ツースリーまでまっすぐで追い込んでストライクを取りにいった球でした。変化球でストライクを取ることの大切さを知りました。その後は変化球の練習に力を入れました。」

★何か変わりました?
「毎日、ブルペンで肩を作るので、スライダーを多めに投げるようにしました。後半戦では、スライダーでカウントをとったりできるようになりましたね。本当にステップアップできた1年でした」

★ストレートや速球へのこだわりがある、と話していましたが。
「はい、今も同じです。実際、まっすぐが一番、僕をアピールできるところなのですから投げたいですね。変化球は他の人よりもいい球を投げられないので(笑)。これからもストレートを軸に投げていきます」

★今年は左腕が多く入団しました。自分なりにアピールできるところというと?
「あんまりビビらない方なので、マウンド度胸には自信があります。昨年の1軍での経験も生かしながら、どんな場面でも投げる気持ちでいきたいと思います。今年頑張らなければ、去年の1軍での経験が無駄になると思うんです。とりあえずケガをせずにずっと1軍にいることを目標に頑張ります!」

★今は肩の痛みは?
「今はありません。この調子でキャンプに入れるように、頑張ります」
撮影/作田祥一 取材/保坂淑子
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