■ 第14回 空がこんなに青いとは・・・ ■
 マジックが点灯して、いよいよ優勝間近。18年ぶりの栄光の日に向かって、遠藤君の鼻息も荒い…と思いきや、意外や落ち着いた様子。「○○の二文字は最後まで言ったらアカン! 最後まで…」今だからこそ、手綱をギュギュ〜っと引き締めて、Xデーのその日まで、戦い続ける覚悟です!(プロ野球ai2003年9月号)

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 いやぁ〜、いよいよ我が阪神タイガースにマジックが点灯して、1戦1戦が面白くなってきたところやね。でも、最後まで何が起こるかわからんで。しっかり手綱を引き締めとかんと。○○なんて口が裂けてもいえない! そりゃあ、過去18年間。苦杯をなめ続けてきたからね。本当、今は一戦一戦を大切に戦っていくだけやね。

 さて、振り返れば前半戦はおかげさまで阪神は1強5弱のペナントレース。空はこんなに青いのか、ということを改めて知りましたね。何てったって、これまではずっと下を向いて歩いていましたから。やっと上を向いて歩けていますわ。

 中でも印象的な試合は4月11日、今シーズン初の巨人戦。延長12回8対8の引き分けで終わった試合。9回2アウトから6点取られて追いつかれて、12回にはお互いに1点を取り合って引き分けで終わった。この試合、負けなかっただけで価値がある! 翌日、藤川球児(投手)と一緒に食事をしたんですが、よく戦った、と言わせていただきました。もし、あそこで負けていたら今はないと思うし、逆に8−2で逃げ切っていたとしても今はないと思う。巨人に競り分けたことで、今シーズンの阪神はすべて決まったも同然だったんや! 今年の阪神は最後までわからない。しかも負けへんで! という気持ちが違うかったんじゃないかな。

 フィールドに立っているメンバープラス、俺らも10人目のレギュラーとして1戦1戦。大事に応援していかないと。日に日に、星野さんもストイックになっているように見える。それにあやかって、遠藤家も試合中は同じ気持ちで戦っているで! 例えば、僕は、うちのリビングで試合を見るときの指定席があるんやけど、もし、その場所で見ていて点を取られたら次へ移動。また、点数が取られたら次の場所へ。俺の座っている席のゲンが悪いと思うから、何度も席を替える。最後は、隣の部屋から試合を見ていたりして(笑)。

 あとは、2ヶ月の娘のいろはを試合中の約3時間は絶対に泣かさない。いろはが泣くとピンチになったり、チャンスに凡打して点が入らなかったっていうことがあるからね。野球のボールの形のチュパチュパするのが好きだから、試合中は常にそれを手に持っていて、ぐずりそうになったら、無理やり口に突っ込んで泣かさない! 遠藤家は、今、家族ぐるみで阪神優勝に向け走っています!

 さぁ、後半戦。8月はロードが続きます。欲を言えば、勝ち越して欲しいけど、まずは5割で乗り切ってくれれば○○。そして、かつての巨人のV9を超える、10連覇の入り口には立てるんじゃないかと…。ま、ま、ま…まだ今年が優勝はわかりませんけどね。もし、今年阪神が優勝…いや、Aクラスでもええ。達成させたら…自分で自分を褒めてあげた〜い! 1年間、よくこれだけたくさん応援してきたぞ、と。そして、よくぞ、“最後まで優勝するのちゃうの?”とか、“今年はいいシーズンだね”なんて、たくさんの人に言われる中で、「いやいや! まだまだや」と。今年ほど、謙虚に生きてきた1年間はなかったわ。今年は、ホンマに阪神に謙虚さを教えてもらったシーズンでもあったわ。

 いやいや、まだ終わってへん! 優勝よりも、まずは1戦1戦。しっかり勝ってもらわんと。我が阪神タイガース! まだまだ頑張りまっせ!

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