|
初めに──────
本書はターンとジャンプの初歩をクリアした後、一層知識を深めたいと考えているスノーボーダーを対象としている。そのため特にテクニックに関しては、写真、イラストを使って詳細に解説した。また、テクニックの学習メカニズムについても理論を実践に置き換え、分かりやすく述べたつもりである。
それ以外のテーマである、ミスの原因の分析、コンディショントレーニングのアドバイス、正しい食生活、子供のスノーボードについてマスターすれば、「スノーボードのプロ」として完璧といえよう。
スノーボードというきわめて個人的なスポーツについて、このように滑走テクニックの基準や、コンディショントレーニングの手引き、食生活のヒントを述べるべきなのか、執筆中疑問があった。それはスノーボードの楽しさと矛盾するのではないか、またダイナミックで自由気ままな新しいスノーボードというスポーツの魅力と相容れないのではないか、と考えたのである。
スノーボードはすばらしい個人的なスポーツである。いつまでもその魅力を損なわないでほしいという私の願いに変わりはない。私としては滑走テクニックを規定することに反対だ。ただ優勝を目指していても、常に同じ場所で転倒してしまうことがある。その原因がもし自分のスタイルにあるならば、テクニックを変える必要があるかも知れない。
それでは理想的なテクニックとは何か?それはコンディショントレーニングや食生活についても同じことが言える。その答えにたどり着くためのわかりやすいヒントが本書にたくさんあるはずだ。本書で私が目指したのは、つまるところスノーボードの楽しさとその知識との共存といえよう。当然身体とも慎重に付き合うべきで、そのための知識やヒントも述べた。
また「子供と青少年のスノーボード」の章では教育的な配慮を強調したいが、いわゆる「子供と青少年トレーニング」機関に賛成しているわけではないことを付け加えておきたい。読者の皆様が本書の内容を理解していただければ幸いである。スノーボードのすべてが知りたいボーダーにこの本を捧げたい。必ず、熱心なスノーボーダーの役に立つであろう。
私はスノーボードを始めてから自分の考えを尊重し、役に立つルールだけを守ってきた。この本は、私の17年間のスノーボード歴の中でつかんだ知識の集大成である。
それでは、くれぐれも楽しんで読んでいただきたい。
|