石川雅規選手(ヤクルト・投手)

ピンチのマウンドでは開き直っています。
ここで抑えたら俺ってシブイ〜ってね(笑)。
幼く見えるけど、気は強いんですよ。

2年目のジンクスなんてなんのその! 前半戦は7勝5敗。チームの中心として活躍中の石川選手。このカワイイ笑顔からもわかるように、素顔は思わず微笑んでしまうエピソードばかり。チームメートからも可愛がられる、その存在。ヤクルトの「癒し」です。 (プロ野球ai2003年9月号)

Q1 夏がきたな〜って思うのはどんなとき?
「神宮のこぶし球場(神宮室内球場横のグラウンド。ヤクルト投手陣が試合の前に練習に使用している)で練習するときに夏の匂いがするんですよ! “う〜ん、来るな”ってね(笑)。あとは、いつもオールスター明けはナイター練習。それを過ぎると夏が来たなぁ〜って思いますね」

Q2 夏で連想するのは?
「甲子園! 卒業したてのとき母校ばかりを応援していたけど、今は甲子園を見ていると、高校球児、みんなを応援したくなります」

Q3 夏バテはする?
「去年は、夏バテしないで6月バテ。今年もちょっと6月がしんどかったですね。対策は、体重が落ち気味だったので、しっかりご飯を食べて、サプリメントを取る。きっと体には良かったと思います」

Q4 夏休みの思い出は?
「秋田の実家の周りには山と田んぼしかないので、朝から晩まで外で遊んでいました。野球の練習が休みの前日、夕方に家の裏山の木にたくさんハチミツを塗って。翌日、朝早く起きてカブトムシを取りに行くんですよ。でも、なかなか捕れないんです。それでもいつも山に行って遊んでは、蚊やアブに刺されまくってました(笑)。でも…僕、虫が嫌いなんですよねぇ(笑)」

Q5 じゃあ夏男じゃないんだ!?
「そうですね(笑)。しかも、僕、泳げないんです! プールや海に行っても、砂遊びや、浅いところでチャパチャパ遊んでいるだけです。中学のとき、野球の練習が休みの日にみんなでプールに行ったんです。そこで、友達が面白がって僕を一番深いところに無理やり連れていって死にそうになったことがあります。んも〜、僕、真剣でおぼれそうになったんですよぉ〜!」

Q6 四季の中で好きなのは?
「それでもやっぱり夏が好きなんですよね。いつも青空で、気持ちがいいじゃないですか。秋田の冬は寒いし、野球の練習はきついし…。いいイメージがないです」

Q7 今年の石川君、夏のテーマソングは?
「いつもはボーっと夏をすごしていたんですが、今年はバシっと決めようと思ってマス。サザンの新曲、“涙の海で抱かれたい”がいいっすよね」

Q8 チャレンジしたいことは?
「オフに買った車をいろいろいじってみたいと思っています。ベンツの白の4駆。Gクラスのゲレンデっていう車。僕、体が小さいのでずっと大きい車に乗りたかったんです。乗り心地は最高ですよ!」

Q9 勝敗で車の乗り方は変わる?
「負けたときは窓を全開にして、音楽をガンガンかけて帰ります。それから、気持ちが滅入るので、必ず弥太郎(坂元=投手)か高井(雄平=投手)を無理やり乗せて帰ります。“今日はお願いだから一緒に帰って!”ってね(笑)。寮に帰れば、おのずと一人になる時間を作れるので、それまでは、ブルーになりたくない。一人で帰るのがイヤなんです。弥太郎や高井は、“何、打たれてるんすか〜”って、からかってくれるから、僕にとってはいい気分転換になるんですよ」

Q10 では、その悔しかった試合というと?
「3月29日、今シーズン初登板の試合。(広島戦)。4回まで2−0で勝っていたんですが、5回表に簡単に野村謙二郎さんに2ランを打たれて同点に。7回には高橋建さんタイムリーを打たれて逆転負けました。勝てる試合を取りこぼさないようしないと、勝ち星は積み重ならない。こういう試合をしていたら今シーズンは厳しい、と気持ちを新たにしました。この後、負けが続いて1勝3敗になったところで、“やることはやってきたんだから、思い切ってやろう”と開き直ったんです。それが、前半戦の最後に勝ち星を重ねることにつながりました。もちろん、打ってくれた打線にも感謝したいですね」

Q11 巨人キラーって言われていますね。プレッシャーは?
「あの打線ですからね。まずいなって思いますけど、今まで憧れていたチーム。逆に、去年以上にガンガンいきたいと思いますね」

Q12 ピンチの場面。マウンドで考えていることって?
「僕は結構適当なんですよ。例えば4−0で勝っていて2アウト満塁。よっぽど運が悪くないかぎりはホームランは打たれないし、たとえ打たれても同点だ! とか、ここでしっかり抑えたら、俺ってシブ〜イ!なんてね(笑)。プラス思考でピンチにこそ、思い切っていこうと思っています」

Q13 去年の今と今年の違いは?
「今年は、プロの生活に慣れて、いろいろなことに対応できるようになりました。去年は、すべてにオドオドしていた思います」

Q14 最近ウレシかったことは?
「先日、鎌田(祐哉=投手)さんとゲームセンターに行って、ものすごく簡単なゲームで、1段の列の商品を全部取りました! しかも、たった5分くらいでね。その後、他のゲームをして戻ってきたら、お店の人が景品を取りにくくセットしてました(笑)」

Q15 野球以外の特技は?
「先日、鎌田さんに誘われて、初めてビリヤードに行ってきたんです。鎌田さんは得意だって言っていたのに、僕、勝ったんですよ! 意外と突いたら入っちゃいました(笑)。意外な特技を発見しました」

Q16 最近凝っていることは?
「弥太郎がドラゴンボールZのDVDのセットを買ったんですよ。それを見せてもらっていて、ハマっています! あとね、部屋でお香をたくのにもハマっています。甘い匂いが好きで、今はバニラ系のお香をたいています。これからいろいろな匂いをたいてみたいなぁ〜って思っています」

Q17 自分を動物に例えると?
「なまけもの! A型なのに、適当な性格で、部屋が汚いってどういうこと!? 部屋は、モノを捨てられなくて、なんかモゴモゴしているんですよ…」

Q18 もし、他の選手になれるとしたら、誰になりたい?
「五十嵐亮太! あんな速い球を投げられるようになりたい!」

Q19 石川雅規は男性としての魅力は何%?
「半分もないと思います。よく幼いとか、ガキって言われるんですよ。でも、最近はちょっとだけ顔つきが大人になったなぁ〜って言われま〜す」

Q20 他の人にはわからない性格って?
「意外と短気で気が強い。でも、あんまり表には出さないですけどね」

Q21 思わず出ちゃう秋田弁は?
「“さい!”。あと、先日秋田で試合があったときに花火が上がったんです。それを見ながら、“スゴイ花火ですね〜” (“な”を強く言う)って言ったら、みんなに笑われました。アクセントが違ったみたいです」

Q22 最近、大笑いしたことは?
「僕の車、しばらく洗車していなくって汚かったんですが、遠征から帰ってきたら、ボンネットに“こまち”って書いてあって大笑いました。しかも、運転していたときに気がついたので、“なんだこれは〜”って笑っちゃいましたね。ま、犯人は石井弘寿さんだってわかっているんですけどね(笑)!」

Q23 どんな女の子が好きですか?
「やさしい人がいいですね。テンポの速い人は苦手です」

Q24 初恋は?
「幼稚園のころかな。近所の女の子で一緒に幼稚園に通っていました。でもね、僕、イジメちゃうんですよね」

Q25 小さい頃、一番怒られた思い出は?
「小学校3年か4年のころ、お父さんのタバコに火を点けて、吸うマネをしていたところを、おじいちゃんに見つかって、初めて殴られたんです。幼心に、これはマズイと思って、自分でリュックサックを用意して、ファミコンとか、そのころの僕の宝物を入れて、“僕はもう家にはいれません”って置き手紙をして、山の方にトコトコ歩いて行ったら、お母さんに“どこに行くのぉ〜!”って連れ戻されました(笑)。“お父さんには言わないでぇ〜”と泣き叫んでいたそうです…(苦笑)」

Q26 小さい頃の夢は?
「除雪車の運転手になりたかったです。小さい頃、冬になると家の近くにでっかい除雪車が来てかっこよかったんですよね。あとは、パイロットかな。でも、飛行機は嫌いなんです。僕って、いろんなことに矛盾しているんですよ。これはしたいけど、これはダメとかね。食べ物もそう。チャーハンは好きだけどグリンピースは嫌い(笑)」

Q27 もし、3つ願いがかなうなら?
「針の穴を通すコントロールと身長が欲しい。あとは、ドラえもんのポケット!」

Q28 これまでの人生。運命的な出会いというと?
「お父さんの息子で生まれてきて良かったと思います。今でも、打たれると口うるさく言われるんですけど、やっぱり僕に最初に野球を教えてくれた人。感謝しています。でも、僕は人との出会いに恵まれていると思います。中学、高校、大学、そしてプロ。いい人たちとの出会いがあって、ここまで歩いてこられました。これからも、その方たちの期待を裏切らないように。頑張りたいと思います」

Q29 プロ野球選手として、一度は経験してみたなぁと思うことは?
「優勝投手になってみたいです」
撮影/出井健一郎 取材/保坂淑子

■□戻る