川崎フロンターレのFW小林が、シュートレンジ(ゴールが決まる可能性が高いシュートの範囲)の広さを示した。14日のベガルタ仙台戦でペナルティーエリア(PA)外からのミドルシュートで2得点(今季3点目)。昨季の同位置からの得点は1点だけで、それをこの1試合で上回った。30歳を迎え、プレーの幅をさらに広げている印象だ。

 今季は29試合に出場し、自己最多の17得点をマーク。アシストも7度記録している。得点ランクは2位タイ、アシストランクも6位タイにつけ、ともに首位に2差。残り5試合あれば、「20得点10アシスト」も不可能ではないだろう。

 そうなれば、07年のFWジュニーニョ以来12人目(14度目)で、日本選手に限れば98年のFW城、00年のFW中山に次いで17年ぶり3人目の快記録となる。得点王とアシスト王(日刊選定)の2冠は過去に05年のFWアラウージョのみ。ここから優勝争いが佳境を迎えるが、こうした個人記録にも注目だ。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)