<国際親善試合:日本5-1ウズベキスタン>◇3月31日◇味の素スタジアム

 代表初ゴールを決めた宇佐美は「点を取る」という意識があふれていた。所属先G大阪でのプレー同様にドリブルで仕掛けたゴールシーンは、代表でも十分にオプションになることを示した。本人も途中出場を望んでいないだろうし、1つのステップを踏んだのは間違いない。本田や香川が代表ではアドバンテージを持っているのだが、この日の香川を見ていると、ちょっとした判断の遅れやイメージのズレを感じる。宇佐美も攻撃陣の争いに加われる可能性はある。

 新監督の戦い方だが、W杯本大会の決勝トーナメントで、この日のように先発全員を入れ替えられるかといえば現実的ではない。ただ今後の過程で、大幅に選手を入れ替えざるをえない状況は必ず来る。非常時に備え、代表全体が共通認識を持てたのは大きい。(日刊スポーツ評論家)