FC東京ユース所属のJ3のFC東京U-23(23歳以下)MF久保建英(たけふさ)が、Jリーグ最年少ゴール記録を更新した。15歳10カ月11日は森本貴幸(J1東京V)の15歳11カ月28日を抜き、J1とJ2を含めても最年少。

 いいニュースではあるけど、今はもう少し見守ってあげたいという気持ちだ。日本では新記録かもしれないけど、ギネス記録じゃないでしょ。その年齢で活躍することは海外では珍しいことじゃない。そもそも年齢は関係ない世界だ。

 それに森本が15歳でゴールを決めた時はJ1だった。東京のトップチームでメンバーに入って初めて久保を評価したい。東京がまだトップチームに耐えられると認めていないのだから。

 これでスーパーな選手だと周囲が過熱し過ぎると、その後少しゴールから遠ざかっただけで「駄目になった」と錯覚する。そうやってつぶれた選手はこれまで何人もいる。

 まだ体もできていないし、国際舞台でどれだけできるのか。5月のU-20W杯に出場して活躍すれば素晴らしい。それまでは「頑張れ、頑張れ」と応援するだけだ。(日刊スポーツ評論家)