<U-20W杯:日本2-1南アフリカ>◇1次リーグD組◇21日◇韓国・水原

 お互いにレベルは高くなかったね。勝ってくれたことと、メディアが喜ぶ久保のアシストはあったが、このグループの中で一番弱いチームに勝っただけ。ようやくスタートラインに立ったにすぎない。

 チーム全体がボールをキープして大事に回そうとしていたが、リスクを負ってでもやるというプレーが少なかった。南アが早い時間に先制して、引いて守ってきたので回すことができただけ。あわやの失点シーンも2度あった。両方とも相手の10番が外してくれたのはラッキーだったな。

 このグループを突破しようと思ったら、もっとレベルを上げないと。残るウルグアイとイタリア戦は、こうはいかない。初戦から足がつった選手もいたね。真ん中を崩されかけた守備も含め、修正が必要。何度も言うが、楽に勝たなくてはいけない相手だった。

(日刊スポーツ評論家)