<国際親善試合:日本3-0パナマ>◇12日◇デンカS

FIFAランクが示す実力的にもコンディション的にも、日本が勝って当たり前の相手だった。9月のコスタリカ戦同様、個人技で抜かれた場面もあったが、本気で脅かされる相手ではなかった。2試合とも相手が疲れてきた時間帯にうまくプレーしただけ。いや、うまく見えただけなんだ。

こんな試合を繰り返していては、ハリルホジッチ監督の時と同じだ。今は当面の目標にアジア杯を掲げているが、22年ワールドカップ(W杯)に向けてどういうチームになるのか見えてこない。

次のウルグアイ戦が本当のテスト、本当の森保ジャパンのデビュー戦だ。新戦力とW杯メンバーとの融合も、高いレベルの相手に試さないと判断できない。この日は青山らから縦へ好パスが通ったが、それも相手が引いて守っていたから。FIFAランク5位のウルグアイを相手に効果的なパスが何本通せるか、そこが大事なことだ。

コスタリカ戦とパナマ戦で、本当に誰がアピールできたのか、ウルグアイ戦のメンバーでわかる。DF佐々木は2試合とも頑張っていたが、本当に長友からポジションを奪えるのか、ということだ。(日刊スポーツ評論家)