日本対サウジアラビア 後半、懸命に守備をしシュートコースをつぶす日本代表の選手たち(撮影・横山健太)
日本対サウジアラビア 後半、懸命に守備をしシュートコースをつぶす日本代表の選手たち(撮影・横山健太)

2点目を取りにいくより、失点しないゲームプランだった。プライドを捨てて、引いて守りきった。堂安も原口も体を張り、守りで目立った。相手の方がシュート数は多かったけど、枠にいかなかったし、高さもスピードもないから助かった。これが緩急のリズムを使ってくるような相手だと危なかった。

これは相手を分析した上での判断なのか。同時に日本の攻撃面もバリエーションが少なく、苦しい。相手を崩せず、得点はセットプレーから。南野の調子はよくないし、ベンチに「切り札」がいない。いつも日本は引いて守る相手に苦しめられたが、今回は立場が逆になった。こういう戦い方も必要。決勝トーナメントは結果がすべてだ。

次はベトナムが相手。本来ならまた控え組を使える状況だ。ここで選手のコンディションを含め、チーム状態をいったん整理した方がいい。(日刊スポーツ評論家)

日本対サウジアラビア 後半、ゴール前に上がったボールを飛び出してキャッチするGK権田(中央)(撮影・河野匠)
日本対サウジアラビア 後半、ゴール前に上がったボールを飛び出してキャッチするGK権田(中央)(撮影・河野匠)
日本対サウジアラビア サウジアラビアに勝利し雄たけびを上げる吉田(中央)(撮影・横山健太)
日本対サウジアラビア サウジアラビアに勝利し雄たけびを上げる吉田(中央)(撮影・横山健太)