日本代表は中国を2-0で下し、B組2位をキープした。

サウジアラビア戦(2月1日)が心配だ。中国戦を見る限り、サウジに点を取って勝つイメージがまったく湧かないね。日本はパススピードが単調だし、攻撃のパターンが少なすぎる。幸い相手が弱すぎて勝てたけれど、実力が互角のチームなら、得点できなかったはずだ。つまらない試合で、けが人が続出して招集できなかったことを言い訳にすればいいんじゃないの?

オーストラリアが4-0で勝ったし、日本は得失点差を考えたら、もっと点を取りにいかないといけなかった。でも2点取ってからは選手も監督もその意識は薄かったな。チーム自体がおとなしすぎる。もっと「オレが、オレが」の選手が出てきてもいいのに、キープ、キープでミスをしないことをまず考えてしまう。

次のサウジ戦は勝っても負けても1-0だろうな。日本は先に失点したら、追い付くのは難しいはず。慌てて何か仕掛けるより、0-0で終盤までいくイメージでいいんじゃないの?

今のチームは点を取りにいって、得点できる力はないわけだからね。昨年10月のオーストラリア戦のように、最後の最後でドラマチックなオウンゴールで勝つこともあるしね。悲しいけれど、今の日本にはドラマ、ラッキー、ミラクルといった言葉が付かないと、強豪との勝負は難しいだろうな。(日刊スポーツ評論家)

日本対中国 中国に勝利しタッチを交わす日本イレブン(撮影・横山健太)
日本対中国 中国に勝利しタッチを交わす日本イレブン(撮影・横山健太)