サッカー日本代表が、ネイマールの前に敗れた。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位の王国ブラジルと対戦し、後半32分にPKからネイマールに決勝点を奪われた。

ネイマールはこれで日本戦5試合連続の9得点目と「キラー」ぶりを発揮した。

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ファウルが多すぎる。親善試合だからいいものの、これがW杯本大会なら前半だけでイエローカードが3枚以上出てもおかしくない展開だ。ネイマールらは攻撃がうまくいかない時は、わざとファウルをもらいに来て、日本は例外なく足や手を出した。

警告が増えると、積極的な守備ができなくなり、その後のプレーに影響する。W杯なら第3戦にも響く。それこそ強国の思うツボだね。ファウルでしか止められない現状が悲しいけれど、これが日本の現状だな。結局、後半30分すぎにペナルティーエリア内のファウルで失点したな。これも相手の想定内プレーだろうな。

ブラジルがボールを持たせてくれる時間帯もあったが、相手の裏を1本も取れなかったことは寂しい。またボールを奪ってから速攻を仕掛けることもできなかった。これではスペイン、ドイツ相手にも点は奪えない。日本は低いラインから大人数で守ったから、カウンター攻撃が難しかったのかもしれないけれど、頑張るポイントでは必死で走らないとな。最前線から守備意識が強すぎるから、リスクが冒せない。

0-1は中途半端なスコアだな。この結果を選手、監督がどう感じるか。日本はまともなシュートを1本でも打ったのか。相手の守備網を崩すパスが1本でも出せたか。雨に助けられてはいないか。シュートが枠に行かないと点は入らないし、12月のカタールはほとんど雨が降らないんだぞ。(日刊スポーツ評論家)

日本対ブラジル 後半、ゴール前でこぼれ球を詰めようとしたリシャルリソン(手前)は遠藤に倒され、足を押さえながら痛がる(撮影・垰建太)
日本対ブラジル 後半、ゴール前でこぼれ球を詰めようとしたリシャルリソン(手前)は遠藤に倒され、足を押さえながら痛がる(撮影・垰建太)
日本対ブラジル 後半、権田とタッチするネイマール(撮影・垰建太)
日本対ブラジル 後半、権田とタッチするネイマール(撮影・垰建太)