サガン鳥栖の外国人助っ人FWビクトル・イバルボ(27)が14年W杯ブラジル大会コロンビア代表の本領を発揮し始めた。

 8月19日、ホームのべアスタで行われた大宮戦。前半44分、縦パスで相手DFの裏に抜け、GKとの1対1をかわし今季初得点。勢いに乗った後半15分にも巧みなドリブルで守備3人をかわして2点目を決めた。

 「前節は難しい相手に苦しんで試合を落とした(完封負けの8月13日横浜戦)。(大宮戦は)大事な試合で結果を出したかった」と闘志満々だった。

 試合後のヒーローインタビューでは1万4816人を前に「ありがとう」と日本語であいさつ。リーグ戦15戦目で待望の2ゴール。今年3月にレンタル移籍で加入していたが7月に完全移籍となった。ようやく日本での生活にもなじんできたようだ。個人技に優れ、パワープレーが得意なFW豊田陽平(32)との2トップは強烈で終盤戦の活躍に注目される。

 8月26日の次節は、真価が問われるG大阪戦(べアスタ)を迎える。前回対戦の5月20日、後半途中出場ながら0-3の完封負けを喫した難敵だけに、本人も「毎試合活躍できるように努力している。最高のプレーができるよう準備したい」と気合十分だ。マッシモ・フィッカデンティ監督(49)がイタリア・カリアリの指揮官時代に指導を受けているイバルボ。恩師と再タッグを組んだ新天地でひと花咲かせられるか。


 ◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当、プロ野球等のカメラマンも兼務する。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。