洗練された空間で最高のぜいたくを楽しみませんか? 昨年からガンバ大阪が新本拠地として使用する市立吹田スタジアムには豪華なVIP席がある。エレガントな雰囲気でフレンチが楽しめるメインスタンド側のラウンジが先日、報道陣に公開された。

 高級ホテルのような広いラウンジ内にはドリンクカウンターがあり、1歩スタンドに出れば4階席からピッチ全体が見渡せる。計314席(法人対象、1席2万円)がG大阪主管全試合で販売されている。

 魅力の1つは、大阪・箕面市「Franc et elegant(フラン・エレガン)」のシェフ浮田浩明さんが工夫をこらした本格フレンチ料理を楽しめること。1人ずつフードボックスが用意され、公開日のメニューは「丹波産チキンのメダイヨンゆずコショウの香り」「マツタケとスダチのジュレ 帆立て貝の炙り真薯(しんじょ)」「ポテトクリーム パンプキンモンブラン仕立て」「NY チョップドサラダ」「エンゼルシュリンプのチリソース」「ブドウのロールケーキ」の6品。試食させてもらいましたが、めっちゃおいしかったです。

 浮田さんは「飽きが来ないように和洋中を(フレンチに)取り入れている」という。メニューは毎試合変わり「対戦相手によって工夫することもある。ACLで相手が韓国なら韓国料理を使ったり…」と遊び心もたっぷりだ。

 ワインにもこだわりがあり、同じく「Franc et elegant(フラン・エレガン)」のソムリエが厳選した品を楽しめる。工夫はそれだけでなく「試合を見ながら料理を楽しめるように」とボックスの箱を底に重ねると、小さな台になり安定した状態で食事を取ることができる。細かな配慮がまた、特別感をいっそう感じさせてくれる。

 VIP席ならではのイベントも用意されている。試合後には、ピッチでプレーしていた選手がラウンジに上がってきて、ハイタッチでお見送り。また、「VIP席」だけあって、大物ゲストに遭遇する機会も…? G大阪担当者は「釜本さんが来られて、ファン対応していたこともありますよ」。G大阪の初代監督で元日本代表FWの釜本邦茂氏ら、有名人に会えるかもしれない。

 山内社長は「昨年はVIP席の稼働が36%だったが、今年は50%になった」。ラグジュアリーな雰囲気に魅了されたリピーターも続出中だという。法人対象だが、吹田Sならではの迫力や臨場感ももちろん感じられる特別なひとときを、体感してみてはいかがでしょうか。【小杉舞】

 ◆小杉舞(こすぎ・まい)1990年(平2)6月21日、奈良市生まれ。大阪教育大を卒業し、14年に大阪本社に入社。1年目の同11月から西日本サッカー担当。担当はG大阪や神戸、広島、J2京都、名古屋など関西圏のクラブ。甲子園球場での売り子時代に培った体力は自信あり。

VIPラウンジで楽しめる高級フレンチ(撮影・小杉舞)
VIPラウンジで楽しめる高級フレンチ(撮影・小杉舞)
VIPラウンジのドリンクカウンター(撮影・小杉舞)
VIPラウンジのドリンクカウンター(撮影・小杉舞)
市立吹田スタジアム内のVIPラウンジ(撮影・小杉舞)
市立吹田スタジアム内のVIPラウンジ(撮影・小杉舞)