<高校サッカー:四日市中央工2-0山形中央>◇2日◇2回戦◇駒場

 全国の強豪は「三度目の正直」を許してくれなかった。選手権で過去に2度対戦し、ともに敗れている四日市中央工にまたも敗戦。前後半の立ち上がりを突かれた。前半3分、CKを押し込まれリードを許すと、後半6分にはクリアミスから追加点を献上。木村雅善監督(40)は「相手の方が2枚も3枚も上手。今の生徒は四日市中央工に名前負けしないけど、結局は伝統の差ですね」と肩を落とした。

 どん底から、はい上がった1年だった。6月の高校総体県大会で鶴岡工に0-1で敗れ、まさかの初戦敗退に泣いた。だが、総体出場を逃したことで空白期間になった夏場に走り込み、前線から相手を追い回す泥臭いプレーを徹底。プリンスリーグ東北で4勝6分け1敗の好記録を残し、選手権県大会では、2年連続決勝で敗れていた羽黒を破った。

 しかし、全国の壁は厚かった。J1磐田から調査され、8月にはJ2山形の練習に参加したDF山岸和樹(3年)は、股(こ)関節と左足首の負傷を隠しながら得意のFKで見せ場をつくった。試合を視察した横浜FC樋口靖洋監督(47)から「(山岸の)キック力はすごい」と絶賛されたが、山岸は「四日市は予想以上に強くて速かった」と涙の終戦を迎えた。J1昇格を決めたモンテディオ山形に続く県勢の快進撃はならなかった。【木下淳】