<高校サッカー:国学院久我山7-1那覇西>◇3日◇3回戦◇駒沢
国学院久我山(東京B)は2回戦に続いて7得点を奪う猛攻で、那覇西(沖縄)を破り、初の8強入りした。東京入りするMF田辺草民(そうたん)が3得点3アシストと大活躍すれば、東大進学を目指して受験勉強に励むFW川久保理(ともに3年)もハットトリックを決めた。
息はピッタリだった。前半22分。ドリブルで進んだ川久保は、DF陣に囲まれると、すかさず田辺にパスを出した。相手を抜いて再びボールを受け、ゴールへ突き刺した。同27分にも、田辺のパスを受けて川久保がゴールを決めた。後半24分も同じパターン。川久保の3得点は、いずれも田辺のアシストを受けた。
2回戦で2得点を挙げた川久保は、試合前に田辺から「得点王狙えよ。1対1でもパス出すから」と、アシストを約束されていた。田辺は約束を守りつつ、自らも3得点。川久保は「1対1、普通にシュートしてましたね。でも得点王とか関係ないし、チームが勝てればいい」と笑顔を見せた。口をそろえて「考えていることが分かる。やりやすい」と互いを評する2人が、チームを2試合連続7得点という大勝に導いた。
気の合う2人も卒業後は別々の道を歩む。田辺は東京入りしプロへ。川久保は東大を第1志望として受験勉強を続けている。17日からのセンター試験に向け、本来ならば猛勉強すべき時期だが、川久保は笑い飛ばす。「やばいけど、こんな経験は2度とできない。今はサッカーです」。練習後は眠くなってしまうため、朝4時に起床して勉強を続けてきた。今年は理系を受験するが「もし浪人になったら医学部も考えたい」。
李監督は「子供たちがあこがれるサッカーをしたい」と言う。理由がある。「(進学校の)久我山でサッカーをするために、頑張って勉強しようという子が増えたらうれしいですから」。ここから勝ち上がれば、そんな子供がどんどん増えていくに違いない。【飯島智則】



