<高校サッカー:鹿児島城西5-3前橋育英>◇10日◇準決勝◇埼玉
鹿児島城西のFW野村章悟(3年)も、今大会自身初の2ゴールを決めて5試合連続得点をマークした。前半1分にDF松井の右CKにダイビングヘッドを合わせて先制ゴールを決めると、同22分相手GKとDFの間に落ちたボールを右足で蹴り込んだ。「GKと最終ラインの連係が良くないと、監督やコーチが分析した通り。1点目はキッカーのおかげ」。FW大迫勇の記録的なゴール量産ばかりが注目を集めているが、野村も5戦6発。チーム大会最多記録27得点の原動力になっている。
大迫勇とはライバルであり、最高のパートナーでもある。高校総体県予選前の昨年5月、野村はミニゲームで大迫勇に激しく当たりにいった。「誰も大迫に厳しくいかない。監督から1対1で負けるなと言われているので、実行したら、言い争いになった」。2週間近く口をきかなかったが、小久保監督の仲裁で和解してからは、きずなが深くなったという。並松コーチは「野村もポストプレーができるので、相手は大迫勇だけをマークできないのが強み」と話す。宿舎も同室で、大迫勇は「最高のパートナー」と野村を評する。
チーム結成以来、常に守備に不安を抱えていた。その分だけ攻撃力が伸びた。9月に全日本ユースで8強に終わった後、守備の修正に重点をおいた。そうすると「ボールを失うことを恐れて、攻撃できなくなった」と新田コーチ。それで攻撃と守備の練習を7対3くらいに戻したら「元気になった」。今大会も大勝はしているが、完封勝ちはない。それでも野村は「(点を)取られたら、みんなで取り返すだけ」。あくまでも超攻撃的を貫いて頂点を目指す。【佐藤千晶】



