<高校サッカー:山梨学院大付1-0青森山田>◇決勝◇11日◇国立

 青森山田(青森)のMF柴崎岳(2年)はまたもタイトルに手が届かなかった。昨年10月のU-17W杯で敗退。青森山田中時代は2年時に全国3位、3年で2位だった。「いつも狙ってるのに、優勝は近くて遠いもの」と淡々と振り返った。

 正確なパスやワンタッチプレーで沸かせたものの、最後までゴールは割れなかった。「球を受ける動きが少なかったし、いい時のパフォーマンスを常に出せなければ。大観衆の元で経験不足も出た」。さらに「僕のミスが多い。中盤を省略された時も、もっと自分が言わなければダメだった」と悔しさをかみ殺した。

 最終学年として迎える来季へ、早くも黒田監督から「自己改善ができなければ、日本代表も世界もないぞ」とハッパを掛けられた。柴崎も「この重要な経験をどう生かすか。自分で意志を持って乗り越えるしかない。来年こそ優勝する」とリベンジを誓った。【木下淳】