久御山はミス全員でカバー/高校サッカー
<高校サッカー:久御山1-1(PK4-3)関大一>◇準々決勝◇5日◇ニッパ球
関西対決となった準々決勝の久御山対関大一。前半24分に先制したのは久御山でした。しかし57分に関大一が追いつきPK戦に。後攻の久御山は2人目のキッカーMF足立拓真が外してしまいますが、最後はGK絹傘新が止め4-3で久御山が勝利。ベスト4進出が決まりました。
勝利が決まった瞬間、久御山イレブンは大喜びで絹傘の元に駆け寄りましたが、足立はその場にうずくまり、走り出すことができませんでした。「PKを外してみんなの元に戻ったあと、泣いていたら『顔を上げろ、笑え』と励ましてくれた。でも申し訳ない気持ちでいっぱいで…」と試合後話していた足立でしたが、この日の先制点は彼のCKから生まれたもの。PK戦の間、涙を流す足立のそばで励まし続けていたのは、主将のDF山本大地。「足立が外してしまったとき、負けが決まったわけではないし、GKが止めてくれると信じようとみんなに話しました。その結果、勝つことができたので信じることが大切なんだと思いました。足立にはいつも守備でも攻撃でも頼りっぱなし。久御山のキーマンと呼ばれて、ずっと素晴らしいプレーをしてくれていた。たまにはこういうミスがあってもいい」と、ここまで攻守に渡ってチームをけん引してきた足立をかばいました。
仲間を信じ、久御山サッカーを貫いて戦ってきた選手権もいよいよ準決勝。目標である全国制覇まであと2つと迫りました。しかし、次戦は累積警告により主将の山本が出場停止。主将不在にも「山本がいないのは、精神的に大きいとは思う。でも1人抜けて大きく崩壊してしまうようなチームじゃない」と足立。そして山本も「正直なところ、準決勝に出られず悔しい気持ちはあるし、うらやましい気持ちもある。でもせっかくの国立の舞台だから自分たちのサッカーをしてほしいし、自分の分まで楽しんでほしい。僕にはみんなをサポートすることしかできないので、できる限りのことをしたいと思っています。仲間を信じるだけです」と言い切ります。
久御山サッカー部の合言葉は「キミは君らしく!!」。「準決勝でも久御山らしいサッカーを見せたい」と語るイレブンは強く、そして大きな信じる心を持って、07年度の優勝校流通経済大柏に挑みます。(サッカーai編集部 阿部菜美子)
[2011年1月6日13時33分]
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