<高校サッカー:京都橘2-1帝京長岡>◇5日◇準々決勝◇ニッパ球

 帝京長岡は、新潟県勢初の4強進出はならなかった。2点を追う後半の頭からFW星田朋弥(3年)を投入。11月下旬に負った左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷の痛みを抱えながらも強行出場した。同5分、MF島村の得点で1点差。J1新潟入りするMF小塚のパスを起点に、星田も果敢なシュートでチームに活力を与えた。だが、1点届かなかった。星田は前夜、谷口監督に出場を直訴。けがは完治していないが、後悔したくなかった。その谷口監督も帝京高での選手時代、全国大会の準決勝を前に同じ行動をとっていた。「自分とダブった」と、指揮官は起用に踏み切った。「結果は悔しいけど、先生に感謝しています」。星田はすがすがしく大会を終えた。