第91回全国高校サッカー選手権の決勝、鵬翔(宮崎)-京都橘は14日に東京・国立競技場で行われる予定だったが、降雪で19日(午後0時5分開始)に延期された。

 鵬翔にとっては痛い延期となった。19日の決勝の翌日には、4強入りで高校総体県予選のシード権を獲得できる県の新人戦の初戦が控えている。松崎監督は「うちは(登録25人中12人と)主力に1、2年生が多いが、彼ら抜きでは優勝できない。主力は決勝に専念させる」と、新人戦はレギュラーの1、2年生抜きで戦うことに。「応援に来る保護者や学校にとっては経費面が気になるし、調整も難しい。この1週間は(試合間隔が空いた)先週に続き、魔の1週間になる。複雑です」と、顔をしかめた。

 一方、左膝を痛め、時間限定での出場が続いていたMF中浜は「日々回復しているし、5日あれば良くなると思う」と延期を歓迎。MF矢野主将も「両校優勝は嫌だったので延期でもやれるのはうれしい」。チームは雪の中、約3時間かけて横浜市内の宿舎にバスで戻った。今日15日に宮崎に帰り、試合前日の18日に再び上京する。【福岡吉央】