2000年レバノン大会
日本、サウジ破り2大会ぶり優勝 名波浩がMVP
スコア | 相手 | |
---|---|---|
1次リーグ | ○4-1 | サウジアラビア |
○8-1 | ウズベキスタン | |
△1-1 | カタール | |
準々決勝 | ○4-1 | イラク |
準決勝 | ○3-2 | 中国 |
決勝 | ○1-0 | サウジアラビア |
- 優勝を決め、アジア杯を囲み笑顔、笑顔のオンパレードで記念撮影におさまるイレブン
トルシエ監督に率いられた日本は、1次リーグから圧倒的な強さを見せた。初戦で前回優勝のサウジアラビアを4-1で破ると、2戦目のウズベキスタン戦は8-1と大勝し2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。3戦目のカタール戦はメンバーを落としたこともあり1-1で引き分けたが、3試合で勝ち点7、得点13、失点3という圧倒的な内容だった。
この勢いは決勝トーナメントに入っても止まらない。準々決勝のイラクは過去未勝利で苦手意識もあり開始4分で先制を許すが、4分後にはMF名波がMF中村俊輔のFKに合わせたボレーシュートで同点。さらに4分後にはFW高原のゴールで逆転した。終わってみれば4-1の快勝。7年前にロスタイムの同点劇でW杯米国大会行きを阻止された相手に完勝した。
だが、準決勝の中国戦は苦しい試合となった。前半21分に相手オウンゴールで先制したが、同30分に追いつかれ、後半4分にはMF明神のDF森岡へのバックパスをインターセプトされ、逆転のゴールを決められた。4分後にFW西沢のゴールで追いつくと、同16分にミスをした明神が、高原のバックパスに右足を合わせてミドルシュートを決めて3-2と勝ち越した。この1点を守りきって、1992年の日本大会以来の決勝進出を決めた。
- 今大会のMVPに選出されたMF名波浩
決勝戦の相手は初戦で戦ったサウジアラビア。日本は開始10分でMF望月のファウルでPKを与えてしまったが、サウジアラビアFWファラターがポスト左に外してピンチを逃れた。前半30分、MF中村のFKにMF望月が飛び込み先制ゴールを決めた。MF望月はMF稲本が累積警告で出場できなかったために、出場機会を得たが、少ないチャンスを確実にものにした。その後はサウジアラビアの猛攻をGK川口が再三のスーパーセーブで防ぎ、1-0で栄冠を手にした。
MVPには全6試合フル出場のMF名波浩が選出された。準決勝、決勝と苦しい試合が続いたが、終わってみれば力の違いは明らかだった。この時の日本代表が最強という声もあり「アジアのレベルを超えた」という評価も出た。