オシム満足「酷暑にも勝った」/アジア杯

- 後半、気合の表情でイレブンに指示を出すオシム監督(撮影・宇治久裕)
<アジア杯:日本3-1UAE>◇13日◇1次リーグ◇B組◇ハノイ
勝たなければいけない試合で勝った。そして、次戦への布石まで打った。満足しないわけはない。日本代表イビチャ・オシム監督(66)は、会見でこう切り出した。
オシム監督 一番うれしいことは、選手が元気で試合を終えることができたこと。試合結果よりも、選手、スタッフが誰も心臓発作を起こさずに終えられた。それほど困難な気象条件だったということです。
試合直後に「お前たちはアマチュアだ」と、選手たちを怒鳴りつけたカタール戦とは打って変わり、穏やかな表情だった。指揮官が触れた通り、気温30度、湿度87%の気象条件は、午後8時35分開始ながら、過酷だった。しかし、日本は好ゲームを展開した。
オシム監督 ゲームを左右したのは、どっちの側が余計に相手チームを走らせるかだった。結果として我々の方が、より多くボールを動かして、対戦相手をより多く走らせて疲れさせた。今日の試合は90分でなく、45分でもやるのは大変だった。ボールは疲れませんから、気温に関係なく動かすことができます。
前半で勝負を決め、後半にはFW高原、MF中村俊をベンチに下げた。
オシム監督 交代理由は、リードしている状況で、間違いなく試合を無事に終わらせることでした。ある選手には少し休みを与えて、別の選手には、代表のレギュラーになるようアピールするチャンスを与えた。
主力の海外組2人は、休ませた。代わって入った羽生、今野、水野には試合を締めくくる目的に加え、レギュラー取りへの機会を与えることもできた。余裕の采配だった。
最後は、故障ではない高原を「もしプレーできなければ大きな問題。他の選手で埋め合わせをしないといけない」と心配するそぶりを見せるなど、なぞめかして締めくくった。オシム監督の口が滑らかになるとともに、日本はB組1位突破へ向けて弾みをつけた。
[2007年7月14日8時56分 紙面から]
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