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アジア杯2007特集

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高原体調不良もベトナム戦強行出場へ

UAE戦から一夜明け、穏やかな表情でストレッチする高原
UAE戦から一夜明け、穏やかな表情でストレッチする高原

 【ハノイ=14日】エースの役目を全うする。FW高原直泰(28)が、体調不良を押して明日16日のベトナム戦に強行出場する意欲をみせた。13日のUAE戦では、不眠と微熱で体調を崩しながらも2戦連発となる2ゴールを決めて日本をB組首位に導いた。試合から一夜明けても体調は戻らなかったが、他選手と一緒の練習メニューを消化。1次リーグ1位通過のため、自己新の代表Aマッチ3連発を狙う。またベトナムの地元紙にも、その決定力を絶賛された。

 ハノイ競技場に他選手と姿をみせた高原は、和やかなムードで練習の輪に入った。コンディションを確認するように他選手とパス回しでウオーミングアップ。主力組と一緒に疲労を回復させるランニングなどで汗を流した。オシム監督と談笑しながらリラックス。16日のベトナム戦に照準を合わせ、体を動かした。

 負ければ1次リーグ突破が難しくなったUAE戦で2得点を挙げ、日本をB組首位に浮上させた。しかし試合前夜の不眠と微熱による不調で後半22分に途中交代。一夜明けても、まだ完全回復していない。「まだ、ちょっとコンディションが良くはない。まあ試合までに良くなってくれれば」。エースの自覚が自然と体を突き動かしている。

 その決定力にこの日、ベトナム現地紙は絶賛の嵐だった。サッカー専門紙「ボンダ」は高原がドリブル突破する写真を1面に掲げ、日本の底力を強調。テ・タオ紙は「王者の力」と大見出しを掲げ、高原の決定力を褒めちぎった。「ブンデスリーガに所属する素晴らしい選手。試合をこなすたびにレベルが上がっている。優秀なFWだ」。さらに、同紙は「日本は散歩するように勝った。レベルが高い」と表現。高原の活躍が、カタール戦後は「退屈」と表現した地元紙の評価を180度変えてしまった。

 アジア杯開幕から2戦3得点。ベトナム戦では自己新となる代表Aマッチ3試合連続ゴールの期待もかかる。00年レバノン大会でも開幕から2戦連発4得点を挙げながら3戦目のカタール戦で無得点だった。高原は「自分自身はチームのためにプレーするだけ。きっちり勝って1位通過する。この先、戦う上で有利になるようにやるだけ」と強調した。体調が万全ではなくても、点取り屋の本能だけでエースの役目を果たすつもりだ。【藤中栄二】

[2007年7月15日9時14分 紙面から]

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