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アジア杯2007特集

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オシム監督笑った、見せた自信と余裕

ベトナム戦を控え会見を行ったオシム監督(撮影・ 妙見朱実)
ベトナム戦を控え会見を行ったオシム監督(撮影・ 妙見朱実)

 アジア杯開幕後、オシム監督が初めて見せるリラックスモードだった。ベトナム戦を前にした15日の公式会見。オシム監督は余裕を隠せない。「イエローカード対策は?」との質問にジョークで切り返した。「イエローカード対策班というものがあります。イエローをもらったら選手は名乗るように、と言ってあります」と会見場を笑わせた。

 言葉だけでははない。コミカルなジェスチャーも披露した。高原の体調を聞かれ「ここに代表ドクターはいませんか。ドクターに聞いてください。私の仕事ではないので」と言いつつ、体温計を左脇に入れるしぐさでおどけてみせた。カタール戦前、UAE戦前の公式会見にはなかった和やかな表情。オシム監督には自信と余裕があふれていた。

 アジア杯開幕前から不機嫌だった。準備期間の短さ、選手のコンディション不足を嘆いた。初戦のカタール戦で悪夢のドローを味わうと、選手に怒号を響かせた。「お前たちはアマチュアだ。オレはプロだから死ぬ気でやっている。お前たちはそこまでやっていない」と怒鳴り、千田通訳や失点を呼ぶファウルを取られた阿部を泣かせた。ピリピリムードの鬼軍曹だったはずが、UAE戦勝利で穏やかな「仏」に一変した。

 B組首位で3戦目を迎えられた。体調不良の高原、右すね打撲の鈴木がベトナム戦出場の見通しが立った安堵(あんど)感もある。何より試合分析を通じてベトナムに勝てる手応えがある。「余計なことを言って、やる気ある対戦相手を勇気づけたくはない」と、相手を逆なでしない常とう手段も自信の裏返しだ。

 決して楽観してのた発言はない。「どちらのチームが勝つかを前提で話すのはフェアでない。日本が負けたらどうするのかという質問がないのが不満」と現実路線も忘れない。この日の最終調整でも従来4-4-2布陣に加え、3-6-1布陣もテストし、準備に抜かりはない。カタール戦後、2度あったロングミーティングもなし。オシム監督の和やかな態度は、選手にも自信を与えるはずだ。【藤中栄二】

[2007年7月16日8時46分 紙面から]

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