鈴木間に合った「全力疾走OK」

- 練習で軽快な動きを見せるMF鈴木(撮影・ たえ 見朱実)
雨上がりのピッチに、MF鈴木が飛び出していった。準備運動をしながらMF水野と一緒に、グラウンドに入り込んだカエルを追い出す。その後は時に全力疾走を交えながら約1時間、すべての練習メニューをこなした。前日、右ふくらはぎに違和感を訴えて別メニュー調整だったが、いつもの姿に戻っていた。
故障明けだが、オーストラリアと走り合いに持ち込む考えすらある。「いろいろアイデアはあるけど、(相手を)走らせてずっとついてくるなら、僕らの体力がないということ。暑さに慣れていないだろうから、僕らにアドバンテージがある」。オシムジャパンの全13戦に先発してきた不動のボランチは、きっちり決戦に間に合わせてきた。
この日、オシム監督とともに公式会見に出席。オーストラリアに逆転負けしたW杯ショックについて問われると、らしい考えを示した。「僕は(W杯の)試合に出ていないのでショックは受けていません。失うものはない。負ければ日本に帰りにくくなるかもしれませんが、チャレンジする気持ちだけ」。オシム監督就任後、初招集された男の心は「リベンジ」でなく「チャレンジ」だった。
守備的MFとして、相手の攻撃の芽を摘んできた。ゴールに絡むことは少ないが、全試合で起用されてきたことが、監督からの信頼の証しでもある。「もっと自分は成長する必要がある。試合を決めるミドルとか、1本くらい決められるようになりたい」。ベストメンバーで、宿敵にぶつかる態勢が整った。【佐々木一郎】
[2007年7月21日9時18分 紙面から]
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