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アジア杯2007特集

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中沢、集中保った120分/アジア杯

PK戦を制した日本代表イレブンは歓喜の輪をつくる。拳を突き上げるDF中沢
PK戦を制した日本代表イレブンは歓喜の輪をつくる。拳を突き上げるDF中沢

<アジア杯:日本1-1(PK4-3)オーストラリア>◇21日◇準々決勝◇ハノイ

 DF中沢佑二(29)が、オーストラリアFW陣との肉弾戦を耐え抜き、昨年のドイツW杯の敗戦を払しょくした。

 2年越しのリベンジは自らのゴールで完結させた。PK戦の最終5人目。日本のキッカーはDF中沢だった。「個人的にいろんな思いがあった」という因縁の一戦。重圧がかかる状況だったが、迷わず右足を振り抜き、豪快に右隅に突き刺した。「GKを見ながら、読まれても取られないように思い切り蹴った」。歓喜の輪の中でもみくちゃにされ、拳を握り締めた。

 1度は代表を引退しながら復帰したのも、ドイツW杯の悔しさを晴らすためだった。屈辱の3失点を喫したオーストラリア相手に、気迫をぶつけた。FWビドゥカとの肉弾戦にも1歩も引かなかった。CKから1点を失ったが、運動量も空中戦の高さも120分間落ちなかった。数的優位に立っても油断はない。「同じ過ちを繰り返さないこと。カウンターに気をつけた」と集中を保ち続けた。

 後半43分には加地が右足首負傷で交代し、延長に入るとDF阿部も疲労から足がつった。傷だらけの最終ラインで、中沢だけは最後までタフだった。「自分なりにあの(W杯の)敗戦から学んだことをプレーに出した。あの負けが今日の勝利につながった」と誇らしげに胸を張った。

 火花を散らしたビドゥカと取材エリアで偶然すれ違った。「すごい守備だったな」とばかりに肩をたたかれた。00、04年の2連覇を知るDF陣の柱は決勝までの道を見据えて言った。「ここで勝った意味が2試合後に出てくる」。まだ気は抜かない。3連覇の瞬間まで体を張り続ける。【北村泰彦】

[2007年7月22日9時16分 紙面から]

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