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アジア杯2007特集

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準決勝はサウジ戦、日本に「5つの利点」

オーストラリア戦から一夜明け、パス回しの練習をする主力組
オーストラリア戦から一夜明け、パス回しの練習をする主力組

 【ハノイ=22日】日本代表イビチャ・オシム監督(66)が、4強入りを果たした選手たちを引き締めた。この日の練習前に主力組を集め、オーストラリア戦の反省点を指摘。25日の準決勝に向け<1>日程面<2>スカウティング<3>移動なし<4>難関突破<5>Vデータと「5つの利点」こそあるが、あえて手綱を締めた。ドイツW杯の雪辱を果たした祝勝ムードを捨て去り、3連覇への階段を上り詰める。

 3連覇への道が大きく開けたからこそ、オシム監督は気の緩みを戒めた。この日の練習前。主力組に円陣を組ませ、身ぶり手ぶりで言葉を投げかけた。「まだ大会は終わってない-というテーマで話してました」と千田通訳。試合後の会見で選手を褒めていたオーストラリア戦についても「もっといいプレーができただろう」と厳しく指摘。途中出場したFW矢野にも「もう動けない相手にゴールできないのは、どういうことだ」と投げかけたという。

 サウジアラビアを迎え撃つ25日の準決勝。実は日本に「5つの利点」がある。心理的余裕から、スキが生まれても不思議でないほどのプラス材料だ。

 <1>日程面 25日の準決勝は中3日で臨めるが相手は中2日。1日違えば回復度は大きく変わる。MF中村俊は「こっちが日程的に有利なのは確かだね」と話した。

 <2>スカウティング 準々決勝の初日に試合を終えたことで、対戦相手を研究する時間が取れる。サウジアラビア-ウズベキスタン戦も今日23日昼に再放送があるため、宿舎でじっくりテレビ観戦できる。

 <3>移動なし 準決勝もハノイで戦える。「暑くて疲労はあるけど、調整はしやすい」とGK川口。サウジアラビアはジャカルタからの移動を強いられる。

 <4>難関突破 事実上の決勝とも言えるオーストラリア戦を乗り越えた意義は大きい。MF今野は「大きな山を越えた感じがする」と言う。苦手意識を持つ相手はもういない。

 <5>データ 4強入りした過去3大会はすべて優勝。準決勝、決勝は負け知らずの実績が日本を後押しする。

 これだけの要素がそろえば、楽観視を嫌う指揮官が手綱を締めないわけがない。オシム監督の意図は選手に十分伝わった。DF中沢が「あまりはしゃぐと大きい人が怒るんで。気を引き締めないといけない」と言えば、中村俊も「まだメダルをもらったわけじゃないから」と眼光を鋭くした。オーストラリアに雪辱した達成感に浸るヒマはない。3連覇までイバラの道は続く、と心得た方がいい。【北村泰彦】

[2007年7月23日8時51分 紙面から]

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