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アジア杯2007特集

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俊輔、高原精彩欠く/アジア杯

前半、ドリブル突破をはかるFW高原(撮影・宇治久裕)
前半、ドリブル突破をはかるFW高原(撮影・宇治久裕)

<アジア杯:サウジアラビア3-2日本>◇25日◇準決勝◇ハノイ

 ついにゴールは、奪えなかった。セットプレーからDFの中沢と阿部が得点したが、攻撃陣は沈黙したまま。終了の笛がなると、腰に手を当てて、ぼう然と立ち尽くす。今大会の過去4戦は、FW高原、巻、MF中村俊、遠藤の攻撃カルテットだけで全9得点を挙げていたが、サウジアラビアに止められた。

 4戦4発で得点ランク首位の高原は、いつものキレを欠いた。「自分たちのやるべきサッカーができなかった。1人1人が離れて、いつもよりパス交換できる選手が少なく、パスコースが1つしかなかったりした」。時にドリブル突破を試みる場面もあったが、それは選択肢がなかった時の苦肉の策だった。

 すべてを見透かされているようだった。中村俊は「向こうがよく研究していた。ボランチの左がオレ(のマーク)に来てた。18番の左サイドハーフは、加地を捨てて、憲剛に来てた。つながせないような守り方をしていた」と振り返った。日本のパスが繰り出される心臓部は、急所であることが知られていた。

 遠藤も実感していた。「詰まったらすぐサイドチェンジというのが、相手にばれていた。サイドチェンジがあまりに多すぎた。強引にいくことも必要だった」。相手の手のひらで、パスをつながされていた。後手に回る展開は、疲労が蓄積された大会5戦目の体に重くのしかかり、ミスを誘発する要因にもなった。

 後半23分すぎからは、佐藤、羽生、矢野が相次いで投入されたが、流れは変えられなかった。羽生のミドルシュートがクロスバーをたたくなど、運もなかった。高原は「オレらも相手を研究しているし、その辺はお互いさま。今日に限れば、自分たちが自滅した感じ。良さを出させなかったサウジが強かった」と言った。自信があったはずの攻撃陣が、カベにぶつかった。【佐々木一郎】

[2007年7月26日9時31分 紙面から]

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