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オシム日本グッタリ12時間移動

ジャカルタに到着した日本代表オシム監督は、約半日かかった移動に不満の表情
ジャカルタに到着した日本代表オシム監督は、約半日かかった移動に不満の表情

 【ジャカルタ=26日】イビチャ・オシム監督(66)率いる日本代表が、前代未聞の移動トラブルに巻き込まれた。28日のアジア杯3位決定戦韓国戦に向け、当初は27日早朝に試合会場のパレンバンに入る予定だった。だが、AFCの不手際で移動便が確保されておらず、夕方まで足止めを食うことになった。この日もホテルを出てから12時間以上もかかる長旅。蓄積した疲れに加え、ストレスのかかる状況で、11年大会の予選免除をかけたライバルとの一戦に臨むことになる。

 同じ東南アジア内を移動したとは思えない12時間の長旅。オシム監督はグッタリしていた。「われわれはまだ到着していない。あしたも移動ですから」。主催者AFCの信じられない不手際が、オシムジャパンの足かせになった。選手たちは韓国との3位決定戦に向け、26日昼にハノイから次戦の舞台パレンバンへ出発。だがその途中で、耳を疑う知らせが関係者にもたらされた。

 「AFCが確保していた移動便チケットを、なぜか一度手放してしまったようなんです」。関係者は理解に苦しむという様子で首を振った。当初は26日夜にジャカルタに宿泊。27日朝6時の便でパレンバンに入るはずだった。ところがなぜか関係者がキャンセル。やむを得ず、ジャカルタからの移動便を夜に変更。空港からスタジアムに直行し、前日の公式練習を夜9時から行うことになった。

 ただでさえ厳しいパレンバンへの道。ハノイからの移動距離は約3700キロ。しかもAFCの手配ミスで、乗り換え時間が少ないシンガポール経由便ではなく、3時間空港で乗り継ぎ便を待たされる、クアラルンプール経由に。30分遅れで到着したイレブンの顔には濃い疲労の色が浮かんだ。

 決勝と試合日が違うため、ジャカルタで開催できるところを、なぜか不便なパレンバンで3位決定戦を行う。大会終盤で選手の疲労がたまっているのに、長距離移動を伴う中2日の試合を設定する。大会の日程自体が、選手たちに無理を強いるものだった。

 さらには相次ぐ移動便の確保ミス。チームがどこであれ、その日に移動するチームがあることは確かなだけに、移動便の一時キャンセルは不可解だ。大会中には30人以上のイラク選手団に、宿舎が6人分しか用意されないという事件も起きていた。AFCの不手際は、責められても仕方がない。

 一方韓国は、比較的パレンバンに近いマレーシアを午後4時半に出発し、同8時半にはパレンバンに到着。27日の公式練習も、開始時間に合わせて行える予定だ。オシムジャパンが、国際大会とは思えないトラブルに苦しめられながら、アジア杯最後の試合を迎える。【塩畑大輔】

[2007年7月27日9時26分 紙面から]

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