21歳水野出場を熱望、韓国戦でアピールだ

- パス回し練習するMF水野晃樹
体がうずうずしていた。スリウィジャヤ競技場での公式練習。水野は紅白戦で右MFに入り、時に右サイドから鋭い仕掛けを試みた。MF中村俊にパスを送る場面もあった。約1時間の練習を終えると、時刻は午後11時半。夜空の下で、気持ちを新たにしていた。「準備はいつもしていますよ。(試合に)出たくて、出たくてしょうがないんです」。前日、インドネシア入りした時に、こう話した通り、出番に飢えていた。
敗れたサウジアラビア戦後、オシム監督は「今日出た選手は疲れがたまっている。フレッシュな選手を使うことを考えたい」と話した。メンバーは大幅に入れ替えられる可能性がある。敗戦のショックから「立て直すしかないでしょう」と言う水野にとっては、絶好のチャンスだ。
1次リーグのUAE戦で、3-1の後半26分から今大会初出場したが、積極的に勝負せず、オシム監督から怒られた。同監督は選手交代の理由について「ある選手には少し休みを与えて、別の選手には、代表のレギュラーになるようアピールするチャンスを与えた」と振り返った。アピールには、物足りなかった。3日後のベトナム戦は無難な出来だったが、これを最後に出番はなくなった。
このまま終わるわけにはいかない。U-22(22歳以下)代表からは、水野とDF伊野波だけが選出された。同代表は、27日から神戸合宿を開始。U-22代表監督を務める反町コーチは「ここ(A代表)に呼ばれたのは、力があるということ。アジア杯で最大限の力を出してほしい」と期待していた。同年代に経験を還元するためにも、残り1試合は無駄にできない。
相手は、永遠の好敵手である韓国だ。「いいんじゃないですか」と水野は、静かに闘志を燃やす。今大会は、荷物運びなどを率先し、縁の下でチームを支えてきた。そして今、自分をアピールする機会がやってくる。もう、遠慮する必要はまったくない。【佐々木一郎】
[2007年7月28日8時50分 紙面から]
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