新生中国とガチンコ対決だ。

女子サッカーで2大会ぶりのアジア大会金メダルを目指すC組1位のなでしこジャパン(FIFAランク6位)が、31日にB組1位の中国(同17位)と決勝を戦う。30日はインドネシア・パレンバンの試合会場近くで最終調整し、高倉麻子監督(50)とMF長谷川唯(21=日テレ)が公式会見に臨んだ。

高倉監督は正直な中国の印象を口にした。「監督が替わって、選手がいきいきとプレーしている印象がある。前に戦った中国と変わっていて、自分たちの技術やスピードを存分に出せる、組織をつくっている」。なでしこが3-1と勝利した4月のアジア杯後に、中国は監督を変更。92~93年にJリーグのG大阪でDFとして活躍した賈秀全(か・しゅうぜん、54)監督が指揮を執る。

選手も中国の変化を感じており、長谷川は「予選の戦いを見て、前回(の対戦)よりもレベルアップしている」としながらも「自分たちのサッカーをして、圧倒して勝ちたい」とキッパリ。エースFW岩渕真奈(25=INAC神戸)も「いつも通りで緊張している選手もいない。『ここまできたら優勝しようね』という話をしています」と決戦を見据えた。