霜田委員長が帰国　近日中委員会で報告へ

　日本サッカー協会の霜田正浩強化担当技術委員長（４８）が２１日、羽田空港着の航空機で欧州から帰国した。報道陣の問いかけには応じず職員に先導される中、利用客をかきわけるようにして、足早に関係者出入り口から外へ出た。

　霜田氏は８日に極秘で渡欧。欧州を中心に関係者と面会し、情報収集や交渉を行ってきた。近日中に開かれる見込みの臨時技術委員会で、状況の報告を行うものとみられる。

　日本サッカー協会は霜田氏が中心となり、次期監督の絞り込みを進めており、第１候補にスパレッティ氏（５５＝ロシア１部ゼニトの前監督）、続いてカタールのレクワイヤで監督を務めているラウドルップ氏（５０）が挙がっている。欧州での交渉が苦戦していると報じられたこともあったが、１７日のＡＣＬ柏戦後に大仁会長が「報告は聞いているが、そういうことは聞いていない」と話したように、ある程度の方向性は固まったとみられる。

　スパレッティ氏は、昨年３月にロシア１部のゼニトの監督を解任された。だが０９年１２月から指揮を執り、守備を再建しリーグ制覇をもたらせた。ラウドルップ氏は所属クラブとの契約が４カ月以上残っており、契約満了を待たずに引き抜く場合は違約金が必要になる。技術委員会で日本サッカーの方向性を定め、最終交渉に入ることになる。

　［2015年2月22日7時9分　紙面から］