なでしこジャパンが25日、国際親善大会のアルガルベ杯(3月4日開幕、ポルトガル)に向けた千葉合宿を打ち上げた。12年のU-20(20歳以下)女子W杯日本大会3位メンバーのMF横山久美(21=長野)が初代表へアピールした。

 FW岩渕、DF長船の負傷辞退により、4人の練習メンバーから2人が代表に追加招集される。初日の23日から始まった「なでしこ選抜テスト」は、今日26日の遠征出発前の練習がなくなったため、この日が最終日となった。横山は午前のミニゲームで佐々木監督から徹底指導を受けた。午後は、男子の大学生相手の試合形式練習で、宮間、川澄ら先発組の左MFに抜てきされた。ゴールは奪えなかったが、持ち味の技術に加え、状況判断や前線からの守備などで「横山いいよ~。自信もっていけ」と指揮官に拍手でたたえられた。

 10年のU-17女子W杯トリニダード・トバゴ大会の準決勝北朝鮮戦では、ドリブルで6人抜きゴールを決めた。同年度の国際サッカー連盟(FIFA)年間最優秀ゴール賞の最終候補にメッシ、ネイマールらと並んで選ばれた。今日のメンバー発表を前に「合宿に来ることになった時から(アルガルベ杯に)行く気持ちしかなかった。監督に言われたことは直せた」と自信に満ちていた。【鎌田直秀】