なでしこジャパンが1-2で敗れた6日の初戦デンマーク戦から先発11人全員を入れ替え、ポルトガルに勝利した。

 合宿中から好調だった控え組が、五輪やW杯に出場経験のない格下相手ではあるが、結果を出した。

 前半36分、CKのこぼれ球をDF川村優理(25=仙台)が右足で決め先制した。後半も9分に代表初出場初先発のMF横山久美(21=長野)が豪快なミドルで加点。同34分にも川村の縦パスを胸トラップしたFW菅沢優衣香(24=千葉)が落ち着いて右足でゴールネットを揺らし、試合を決めた。

 攻守に奮闘した川村は「ゲーム前からDFラインを安定させて無失点で終われればいいと思っていたので良かった。得点は相手がゾーンで守っていたので、この辺にこぼれるかなと思っていた」と笑顔。菅沢も「点をとれて良かったし、欧州のチーム相手に戦えることも分かった。少しでも多く出場して、点をとってアピールできればと思っています」と話した。

 9日には12年ロンドン五輪準決勝で戦った強豪フランスと対戦。佐々木則夫監督(56)は「紅白戦をやっても今回出たメンバーは(主力組)と遜色がない。フランス戦はどう混在させてメンバーを配置するか考えたい」と意向を示した。