日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が26日、合宿地の大分市内で初陣となる親善試合チュニジア戦(27日)に向けた公式会見に臨んだ。

 会見後には就任後初めて実戦的な練習を報道陣に公開。同監督は黙々とランニングをこなし、大量の汗をかいたのか、練習中にピッチ上で上半身裸になって着替える場面もあった。

 同監督は「明日、おそらく新しい選手にプレーをさせる。この2試合でできるだけたくさんの選手にプレーをさせたい。(チュニジアはFIFAランク)25位と我々よりもかなり高いところにいる。私は心の底から勝利を願っている」などと、会見場に響き渡る強い口調で話した。

 戦術面については「グラウンダーのパスを使って展開を速く、できるだけ(DFの)背後を狙っていく。守備のプレッシャーは素早く入る。(自陣)ゴールから30メートルのエリアでは、無駄な反則はしない。相手はFKにおいて、かなりいい攻撃をしてくるので(反則をすれば)我々のゴール前で、かなり危険になる」と警戒心を強めた。

 採用するシステムは4-2-1-3が濃厚だが「システムについて説明をするには、ここに1~2時間は残ってもらうことになる」とはぐらかした。

 さらに「現代フットボールにおいては、球際のところは強くいかなければいけない。選手には個人的なプログラムを課すことになる。時間をかけて、我慢をしながら(強化を)やっていきたい。最初は冒険になる。この冒険がロシア(18年W杯)に続く。ロシアにはツーリスト(旅行者)として行くのではない」と熱弁を振るった。