FW本田圭佑(28=ACミラン)は無得点のまま後半27分に退いた。キャプテンマークを巻き右FWで先発復帰。指揮官の求め通り素早い切り替えを意識し、シンプルにプレーしたが2戦連発はならなかった。

 新体制で過去を捨て去る覚悟もにじませた。ボールを支配し細かいパス回しから崩すスタイルを好む。代表でも率先して体現してきた。それを否定するような新監督のカウンター重視の意識付けについて「そう言われれば、否定的に入っている部分はある。でも恐れてはいないし、間違いを認める勇気は持っている。(自分は)それで前進してきたつもり」と言った。ハリル色の中で新たな姿を発見し成長を遂げるつもりだ。

 セットプレーもほとんど蹴らなかった。立場も役割も変わりつつある。ただ「5-1という結果で今日、僕がポジティブなことを言う必要はないのかなと。失点の方。あの時間に取られてしまうということは、大事な試合でも失点してしまう」と指摘。勝負にこだわる姿勢は変わらない。