G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(22)が15日、ハリル流ダメ出しに感謝した。前日14日に日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)に暴露された体脂肪率について、これまでの14・1%から理想とされる8~11%まで減らすことを決意した。今季取り組んでいる食事制限を徹底し、完璧な肉体でW杯予選を勝ち抜く。この日は大阪・吹田市内で18日のアウェー湘南戦に向けて練習を行った。

 どこまでも貪欲だ。ハリルホジッチ監督から「体脂肪率改善」について名指しされた宇佐美はこの日、「6月、もし代表に呼ばれたら減った数字を見せることができる。意識改革のアピールにもなるのかな。逆にありがたい」と喜んだ。

 3月下旬の計測時に宇佐美の体脂肪は14・1%だったことが、代表監督によって前日に“暴露”されていた。J1、J2合同実行委員会で各クラブに「8~9%、高くても11%までが望ましい」と、宇佐美を例に挙げて適正化を求めていた。宇佐美は今季、オフから体重管理を徹底。3月7日のJ1開幕前までに6キロの減量に成功したが「体脂肪率は1%も落ちなかった」。これを受け、体質改善に着手している段階での計測だった。自らの体重は明かさないが、指摘を受けた体脂肪率は「(監督の提示した8~11%を)もちろん目指す」という。

 夕食は基本、炭水化物抜きで、試合前日にしか取らない。「無理はしていないけど、我慢はしている。米、食いたいっすよ」。成果はハッキリと表れ、開幕から5戦6発と絶好調だ。「(得点の)数字を残していれば、代表に選ばれる自信がある。W杯予選で貢献している姿を想像しながら頑張ります」。

 対戦相手が決まったW杯ロシア大会アジア2次予選へ「若い頃(各年代の)代表でいろんなところに行った。経験が生きると思うし(アウェーで)どういう国に行っても大丈夫」。夢をつかむためどんな難題も乗り越える。【小杉舞】