女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)で連覇を狙うなでしこジャパンにあって、右膝負傷のFW岩渕真奈(22=Bミュンヘン)は1次リーグ出場が絶望的となった。香川・丸亀合宿が行われた25日、佐々木監督が「思いのほかいい状態ではあるが、まだ若いですし大事に至らない状況を作らないといけない。だが4年に1度のW杯、1カ月先なら十分できると思う。そのへんを踏まえ、様子を見て最終判断したい」と明かした。今後は来月20日以降の決勝トーナメント1回戦を見据え、調整していく。

 岩渕は2月に右膝靱帯(じんたい)を部分断裂した。先月末に復帰し、ドイツ1部制覇に貢献したが、今月22日の紅白戦で再び同じ箇所を負傷。すでに宿舎内で筋力トレーニングを再開し、この日は芝の上で軽めにランニングも行った。

 岩渕は「取りあえず試合に出たいなという気持ちが一番。みんなは『絶対大丈夫だよ』とか声をかけてくれてくれて優しいし、助かります」と前向きな姿勢を見せた。状態が悪化すれば今月末にメンバー入れ替えの可能性もある中、回復に全力を注ぐ。【鎌田直秀】