なでしこジャパン(FIFAランク4位)が、2連覇に挑む女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)へ弾みをつけた。日本は後半7分にFW大儀見が決勝点を挙げ、過去7戦全敗だったイタリア(同13位)を下した。24日のニュージーランド(同17位)戦に続く勝利で、W杯前最後の試合を締めた。

 佐々木則夫監督(57)が左サイドの選択肢を増やした。ボランチの宇津木を左サイドバック(SB)で先発させると期待通りの決勝アシスト。後半17分にはSB鮫島を攻撃的MFに投入し、好機を演出した。FW岩渕が右膝痛で離脱する中で「宇津木の展開力、鮫島のチャンスメーカー起用を準備したかった」と説明。昨年10月のカナダ遠征や今年3月のアルガルベ杯でも試した形に手応えをつかんだ。示唆していたシステム変更は、イタリアの陣形に適応していたため封印。「W杯で勝ち切りたい時には変える」とプランを口にした。