女子W杯カナダ大会で、2大会連続で4強進出を決めた、なでしこジャパンは28日(日本時間29日)、カナダ・エドモントン市内で約1時間、練習した。前日の準々決勝オーストラリア戦で決勝ゴールを決めたFW岩渕真奈(22=Bミュンヘン)、MF澤穂希(36=INAC神戸)ら11人が参加。MF宮間あや(30=岡山湯郷)、DF岩清水梓(28=日テレ)ら、先発組11人は宿舎内で軽めの調整を行った。

 準々決勝オーストラリア戦では1-0の試合終了間際に投入された澤は、時折笑顔も見せながらパスゲームなどで汗を流した。勢い余って、顔面でボールをブロックする場面もあるなど、体調面は好調のようだ。岩渕とコミュニケーションをとりながら、2人でグラウンドをランニングして体をほぐすなど、存在感は絶大。佐々木則夫監督(57)も「澤が入ると引き締まるし、瞬間に意識が高まる。最初のプレーでスイッチが入る。1番厳しい時に背中をみせてくれる」と貢献度をたたえた。

 準決勝イングランド戦は7月1日(同2日午前8時開始)に、エドモントン・コモンウェルススタジアムで開催される。日本はイングランドに対し、初優勝した11年女子W杯ドイツ大会1次リーグで0-2で敗れるなど、過去2分け2敗。初勝利を挙げての決勝進出が期待される。