INAC神戸の選手が、神戸市内のクラブハウスで準々決勝のイングランド戦を観戦した。チームには川澄、大野、鮫島、海堀、澤、近賀、田中の7人が所属。選手20人は大型画面を食い入るようにみつめた。

 1-1の後半終了間際にMF川澄の右クロスから相手のオウンゴールで勝ち越し。決勝進出が決まると、選手から拍手がわき起こった。

 FW高瀬愛(24)は勝ち越しゴールの場面について「最後のチャンスと感じた。なほさん(川澄)はあれだけ精度の高いクロスを出せる。DFが触らなくても、中に大儀見さんがいた」と感想を口にした。

 松田岳夫監督(53)は「苦しい試合でしたが、勝ちたい執念が上回ったと思います。(川澄は)決定的なシーンでいい働きをしたと思う。日本の女子サッカーが世界レベルにあることを証明した。なでしこリーグの発展のためにも大きいと思う」と喜んでいた。