サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会の招致に絡み、00年に日本から南米サッカー連盟に150万ドル(約1億8500万円)が渡ったとスペイン紙が報じた件で、日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は12日、帳簿や当時の関係者への調査を依頼した南米連盟から「資料がなく確認できない」との回答があったことを明らかにした。

 日本協会は出金記録の調査などから疑惑を否定している。

 田嶋副会長は「そういう事実がなかったということは変わらない。あり得ないという考え方がベース」と語った。アジア・サッカー連盟(AFC)理事会が開かれたバーレーンから帰国した成田空港で話した。

 AFC理事会では汚職問題で揺れる国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長選挙で、アジアとして候補者への支持を一本化する方針を確認した。FIFAは20日の臨時理事会で、辞任を表明したブラッター会長の後任を決める選挙の日程を決定する。