男子の日本代表は2日、ハリルホジッチ監督の就任後初の国際大会となる東アジア杯を迎える。開幕の北朝鮮戦でMF武藤雄樹(26=浦和)が初招集初先発することが決定的になった。今季のJリーグ第1ステージ優勝に貢献したアタッカーが、人生でも経験の少ないトップ下でデビューする。

 純国産型ハリルジャパンの司令塔に、浦和の躍進を支える武藤が指名された。4-2-3-1システムのトップ下。負傷明けの柴崎に代わって主力組に入り、気温40度に近いピッチで走り回った。ハリルホジッチ監督からはスローイン時の動き方まで徹底され「ムトウ、よく見るんだ」と指導された。ハーフコートのミニゲームでは柴崎との競り合いでボールを奪い、右サイド深くまで切り込んでクロス。グラウンダーで1トップ川又の足元にピタリ合わせた。ミートせず得点には至らなかったが、完全に崩し切った。

 初の戦術練習。出番は、経験の少ないトップ下でめぐってきた。浦和では2シャドーの一角、これまでの人生でもサイドMFが多かった。「ほぼ初めて。2トップで自分が下がり目になって(トップ下)ぽくなったことはあるけど」と頭をかきながら「積極的に結果を求めていかないと。浦和で判断を学んでますし、初めてでも合わせられる選手になりたい」と言った。