女子W杯で準優勝後の最初の試合は、完敗だった。来年のリオ五輪アジア最終予選のライバルでもある北朝鮮に負けた。なでしこジャパン佐々木則夫監督(57)は「終盤、相手の得意な形に我々のミスで持っていかれた。経験が足りないし、自分が(疲労した)センターバックを交代させるタイミングも悪かった」と反省した。昨秋の仁川アジア大会(韓国)決勝では宮間や川澄がいても1-3で敗れた相手。「チャレンジなでしこ」には荷が重かった。

 W杯のレギュラーが1人もいないチームは、予想通りと言える未熟さを露呈した。指揮官は言った。「勝負どころで、こうしてはいけない、冷静に対処しなければいけない。それを知っているのがカナダ組で、知らないのが今の選手。自分が感じて対処しなければいけないけど、経験も積んでいかないと」。指揮官の指摘を発奮材料に、敗戦を糧に。1歩ずつ進んでいく。